雑駁の極み

とある人間の備忘録。

「新海誠展」に行ったった

11月11日~12月18日まで乃木坂駅すぐの国立新美術館で行われている「新海誠展―「ほしのこえ」から「君の名は。」まで―」を見に行った。

 

小生は特に美術館巡りが趣味でもないし,ましてや新海誠氏を昔から応援していたわけでもない。世間をにぎわせたあの「君の名は。」も2016年8月に公開した映画であるわけだが,小生が重い腰をあげてやっと見に行ったのは今年の3月のことである。もちろんそこまでして見に行かなくてもよいのであるが…(余談であるが,小生が映画を見に行ったのは実に2年ぶりぐらいなのだ。ちなみに最後に見に行ったのは「柘榴坂の仇討」という作品。)

 

しかし

 

圧倒された。特に映像美に。

 

小生は映画の知識やアニメの知識は一個も持ち合わせていない。だから細かいことはよく分からない。それでも「実写映画を見ているのではないか」と思うくらい映像がきれいだった。これがアニメなのかと本当に疑ってしまった。アニメというと小生は宮崎駿作品に育てられたのでそちらをイメージしていた。しかし,アニメとはいえ宮崎駿氏は紙に直接描く手書きのアニメであり,新海誠氏はデジタルを使いこなして(もちろん手書きの部分もあるが)いるアニメである。両者を同じ土俵で比べることは出来ないと思うが,それでもあの映像美にはうっとりしてしまった。ここまでできるのか,と。

 

映画を見た直後は「ストーリーの意外性」の方にとらわれていたが,だんだん時間が経つにつれて「あの映像は美しかった」という思いが湧いてきた。「もう1度みたい」という思いが。しかし,機会がなく見ることはなかった。

 

という流れがあっての今回である。とある場所で新海誠展のポスターを発見したのである。「あの映像はきれいだったし,行ってみよう」と思って,ついに行くのであった。母には「美術館に行ってくる」と言ってチケット代を出してもらった。母は目を丸くしていた。「お前美術館なんか行くのか笑珍しいねー」。自分で美術館に行くなんて言うのは初めてだった。というか美術館という言葉を発したのも久しぶりな気がする。

 

話がそれた。あとに予定もあったので朝10時に行ったが,それでも100人くらいは並んでいたか?注目度が高いのだろう。展示は作品ごとに一つの章になっており,あの「君の名は。」は第6章となっていた。展示内容はラフ画?や絵コンテ?などこんな感じで製作していまーすという感じである。正直その辺の知識は持ち合わせていなかったので難しかった。それぞれの作品で新海誠氏が考えるコンセプトがもちろん違っておりその辺も面白かった。出会い・喪失などなど。最後は図録を買って大満足♪